小ざさの最中

小ざさの最中

原料本来の特色を生かし、砂糖の甘味をならす、言い方をかえますと、丸い味とすることが、和生菓子を創る上の、究極の奥義かと信じます。最中としての、味の品位もそこから生まれるように思います。大げさな言い方でございますが、心を打ち込んで製造致しております。 本品程度に材料を充分に使用しますと、ねっとりとなりやすく、ものの生気がなくなります。これをみずみずしい状態とするには、技術上簡単ではなく最も苦心した中のひとつでございます。みずみずしさは、煉の不足や邪道によってではなく、その時の気候や天候など予測し、細心の注意を払って製造致しております。 ぜひご賞味くださいますよう、お願い申しあげます。

※小豆あんと白あんの2種類がございます。

小ざさの最中

小ざさの羊羹

和生菓子の究極は羊羹にあるとのことですが、この道に70年の経験をつまれた西村翁が言われますには、「現在、羊羹の名工が少なくなり、また、大量生産方式の勃興などで、昔ながらの影がうすれた」とのことです。 最高の料理やコーヒー、その他のものでも、奥には驚くほどの苦心が、原料、技術、用具等に払われているそうです。羊羹におきましても同様に通り一遍では決して到達されないものがあります。 時代錯誤的に、非能率的な小鍋を使用し、高価な木炭を使っていることからお察しいただければ、原料の厳選、その配合、製法等に、どれだけの苦心をしておりますか、ご想像いただけると思います。

※現在、店頭のみのお取扱になります。